☆★☆ぽんつかのF1名(迷)車列伝☆★☆

☆ぽんつかのF1(をはじめとする)ミニカーコレクションの紹介☆

ぽんつかの『F1名(迷)車列伝』・1

◆1990 ティレルコスワース 018

わたくしずっとインスタをやっておりまして、

自身のミニカーコレクションをインスタで紹介するということをやっております。

主にF1ミニカーなんですが、コレクションが100台を軽く超す数なため、現在シリーズは79まで言っておりますww

また、紹介するマシンにはそれぞれ様々なエピソードと、それにまつわる思い入れがあるため、紹介文がインスタにあるまじき長さ・・・www

よって、今回改めてブログを起こし、写真も再度取り直し。

で、まあブログなら長文乱筆よかろうということで、焼き直しをしていこうと始めました。ただの自己満なので、ご興味のある方はお付き合い下さいませませ。。。

仕切り直しの第1回は、ティレル018。
マシンは1989年デビューだが、このカラーリングで走ったのは1990年の開幕から2戦のみ。第1戦アメリカGPはフェニックス市街地、そして第2戦インテルラゴスでのブラジルGPである。当時日本は空前のF1ブーム、このティレルチームには日本人初のフルタイムF1ドライバー中嶋悟が乗った。チームメイトはJ.アレジ、写真はアレジの開幕戦アメリカGP仕様のクルマ。

我らが日本期待の中嶋は開幕戦、このクルマで6位入賞し幸先よくポイントゲット。

この年中嶋は、3年間すごしたロータスを離れ、ティレルで仕切り直しのシーズンを迎えていた。87にF1デビューした中嶋は、ロータス・ホンダで2年間戦うが、89年はホンダを失い迷走するロータスで苦汁をなめた。90年はチームを移籍して仕切り直しの1年、初戦で入賞は上々の滑り出しといえた。
しかし、このクルマといえば、残念ながら中嶋よりも語るべきはアレジの走りだろう。

89年途中、フランスGPでデビューしいきなり4位入賞をはたした驚異のルーキーアレジは、90年開幕戦アメリカGPでも、驚異の走りを見せつけるのだ。
資金不足で中堅に成り下がったティレルの非力なマシンを駆って、なんと予選4番手スタートからトップを快走し、2位表彰台をGETするのである!
前年89年のシーズン途中にデビューし、F1キャリア1年にもならないうちに表彰台に立つなど、当時のF1では考えられない偉業を達成したアレジが、開幕戦で駆ったのがこのマシンだ。

4手スタートのアレジは、スタート5番手にいたセナを抑え込み、1コーナーの飛び込みではポールポジションスタートのG.ベルガーをもかわしてトップに立った。

その後レース中盤までトップを快走。中盤にA.セナにトップを明け渡すが、88年の世界王者であるセナを相手に、一周半にわたる抜きつ抜かれつのドッグファイトを展開。最終的には2位フィニッシュし、見事表彰台に上がった。
エンジンは非力なコスワースDFR-V8、タイヤも当時はグッドイヤー全盛の時代に、コスト重視のため開幕直前に性能の劣るピレリに変更するなど、苦しいチーム体制だったが、マシンの素性は良く、ピレリの市街地コースとのマッチングの良さもあり快走した。

これをベースに開発されたニューマシン019とアレジは、モナコGPでも2位表彰台を獲得する。当時の中継では、今は亡き今宮純氏がアレジの走りに対し放送席から惜しげもない賛辞を送っていたことが思い出される。

ティレルというチームはかつて世界王者も輩出した名門チーム。しかし時代に乗り遅れた昔気質のチームは、80年代後半からどんどん零細経営に傾いた。
それでもこの018とアレジの見せた走りは、古豪復活と次代の王者候補の登場という、明るい将来を予見させる材料に思えた。

アレジはこの活躍により翌シーズン、名門フェラーリに移籍。しかし、折り悪しくフェラーリも翌シーズンから長い低迷期に入り、結果アレジはその後一度も王者には手が届かず。わずかGP1勝でキャリアを終え、ティレルチームは98年を最後にチームの歴史に終止符を打つこととなる。
未来の王者と言われ、その後凋落の名門と共に不遇をかこったアレジが、自身のF1キャリアの中で一番輝いていたのは、この018を駆った1990年シーズンだと、私は思う。

ティレル018

 
 デザイナー:ジャン・クロード・ミジョー
       ハーベイ・ポストレスウェイト 
 エンジン:フォードDFR 3.5L V8(アメリカ) 
 タイヤ:ピレリ(イタリア) 
 燃料:エルフ(フランス) 
 ミッション:ティレル製6速MT 
 ドライバー 3:中嶋 悟(日本)       
       4:ジャン・アレジ(フランス)

 

 

f:id:pontsuka0729:20200818202945j:plain

f:id:pontsuka0729:20200818203051j:plain

f:id:pontsuka0729:20200818203112j:plain

f:id:pontsuka0729:20200818203134j:plain

f:id:pontsuka0729:20200818203236j:plain

f:id:pontsuka0729:20200818203254j:plain

f:id:pontsuka0729:20200818203257j:plain

f:id:pontsuka0729:20200818203336j:plain

f:id:pontsuka0729:20200818203351j:plain